古森(ふるもり)の図書室

森の奥に居場所を探して...

先祖を辿る旅

ひょんなことから、このお盆の時期に
ご先祖さまの戸籍をさかのぼることになった。

この家の苗字は、主人の父親の里の苗字とも、母親の里の苗字とも違うので
不思議に思って説明を聞いたところによると

子供の無かったところへ養子・養女として縁組した夫婦が入る
・・という
「ご縁」から順々と現在に至っている。と言う。

養子養女になった2人・・・今では故人となって久しい2人の、それぞれの実家も
この苗字とは まったく違う。
その両方の親戚にも出てこない苗字なのだが

我が家の苗字の「始まり」の方の出身は、九州から海を渡って四国へ来た方らしい。

そうか~
昔の そのご先祖様は・・はるばる海を渡って こられたのか。

などど、わけもなく、思い浮かべたのは
九州の 何処かから、四国の西海岸の方へ船で渡ってくる様子だった。

遠い昔は
今と違って船での往来の方が多かったのでは・・・いや、船が唯一の旅の手段だった……
九州に面した側の、四国の 海辺の町へ
渡ってきた人々も多かっただろう。・・などど。。。


そして
今の子孫は、その苗字を使い、社会生活をしているわけだから、
何かと影響は大きいのに
(この読み方を正しく読んで呼んでくれる窓口は少ないので呼ばれるたびに思ってしまう;;)
だから、よけい思うのかな・・・

この苗字の ご先祖様のことを

やっぱり、そこには どんな流れが あったのか?

・・と、今までも気になっていた。

しかも、その苗字が 一見 簡単な漢字の組み合わせなのに
ごく一般に読まれる読み方とは違う。
それも不思議で

そこには、いったいどう言うご縁が あったのだろう?
そして、何故、このご先祖様の苗字は・・こう読むのだろう??
と、以前から謎に思っていた。

ところが、
「その苗字の、その読み方、九州では  よく聞くよ。どこかに、いっぱいおられるところがあるんじゃないかな。」

という情報を寄せてくれる方が あったらしくて、
そのあたりから探求してみたくなる想いは・・募っていく。

しかし・・一口に「九州」と言っても・・とても広くて

と、まぁ現実には無理だなぁ。
と諦め掛けていたところへ、今回の お盆の時期に出てきた件だ。
その件そのものは、ごく些細な事務的な手続きに過ぎないのだが、
でも、それが きっかけ になった。

養子に入ったお祖父さんの謄本に出ていた、
その「義母」が九州から四国へ移住してきたときの住所の変換地・・・
・・・いや、そこは四国へ渡る直前に居た場所、というだけで
必ずしも「出身地」とは違う・・その可能性も あるのかな。
それでも、そこから何か分かるかもしれないし・・・

さぁ! そこからご先祖様の流れに 辿り着く、門に なりそうだ。


と、気は はやる。が・・・
いつか、そのルーツを探す旅に 行けたらいいなぁ。。

とは思えど・・・この暑い時期の今は
ただ、想いを巡らすのみ。。。

よく、自分のルーツを辿る旅は 聞くけど
これは、今回の場合は 血縁では無いので遺伝的な繋がりを求めるのとは違う。

違う、けど・・何かと やっぱり・・

いや、血がつながらないのに、なぜか縁があった・・という、そのことに
余計に不思議な繋がりを感じてしまうのかも しれない。

そして、その きっかけを生んでくれた件が
ちょうどこの・・お盆の時期に発生したというのも・・
何か・・ご先祖様が こちらに何かを伝えたがっているような・・・?

・・それでなくても、自分の血の繋がりのある者たちが居なくて
故郷から離れた土地で、寂しい想いをされた方なのじゃないだろうか。。。


なんて思ってしまうのも
そんな お話を・・
何か、思いを残して亡くなられた方の声が
こちらに伝わってくる時がある・・・そんな お話を

何かで読んだゾ?

・・・と今までに読んだ本を あれこれ思い出してみたり・・・


お盆というのは・・・何故か
遠い昔の ご先祖様のことを 思う時期なのかもしれない。


今夜の ちょうど半月になってきた お月様が 

窓の向こうに 綺麗に見えていた。