古森(ふるもり)の図書室

森の奥に居場所を探して...

言葉の故郷

読んでいるお話の中で、ほっこりと懐かしい思いに浸る時がある。
・・・何故なのだろう??

と思うと、子供の頃に聞いた、近所の方の話し方に似ていたり、
親戚の おばぁちゃんの喋り方に似ていたり?

自分が子供の頃に生活していた場所の話し言葉が懐かしいのは当たり前なのだが
そうでない土地の言葉なのに・・なぜか懐かしい。。。

やっぱり、あれ、近所の人たちと言えば、東北の方の出身の方が多かったからかもしれない。
でも・・この漫画の作者は・・確か、九州の方だと書いてた。佐賀県だったかな。
じゃあ、この作者は・・いつ? どこで東北弁に馴染みになったのだろう?
それとも・・
やっぱり、東北弁が好きになって、それで漫画の登場人物にも意識して使うように なったのかな?

と、紫堂 恭子さんの『辺境警備』の中の
村の人たちの言葉を読むたびに
なんだか懐かしくなって・・気持ちが ほっこり和むのだった。

・・・

その昔、松本清張氏が小説、『砂の器』の中で
出雲の方言が東北弁に似ている・・という設定で書かれていたのを思い出す。

確かに・・私も実際に山陰の方で出雲弁(それも山の中の方)を聞いた時に、
それを感じたことが あった。(奥出雲・・と呼ばれるあたり・・かな?)

しかし・・もしかしたら
山陰だけでなく、日本の もっと他の地域でも、東北弁と似通った方言は
あるのかも、しれない。

  ここ、広島県の安芸の国に入るあたりでは、
関東地方と共通する色々なケースに遭遇することも、ある。
だから、私も此処に暮らしていて楽な感じも、あるように思う。

もしかしたら・・・今まで考えていたよりも、
もっともっと、方言の共通性は・・広い範囲で ・・つながっているかも???・・・


まぁ、どちらでも いい。
読んでいて、懐かしく ほっこり和ませてもらえる、温かい喋り方。

それも・・何度も読み返してみたくなる要因の ひとつ・・・かなぁ。