古森(ふるもり)の図書室

森の奥に居場所を探して...

青葉若葉の日の光

先日、晴れて風が強かった日のこと。
外の木々を眺めていたら

常緑樹の濃い緑の葉っぱに陽の光が当たってキラキラと輝いているのが見えた。

風が強くて、木の枝が揺れるたびに、その「キラキラ」が ゆらめいて
なんだか・・クリスマスツリーのイルミネーションを
明るい真昼に眺めているような・・
贅沢な気分を感じたのだ。

そんな時
調度、芭蕉の 「おくのほそ道」関連の本を
次から次へと 読み漁っている時だった。

ああ。なるほど
これなのかも?

『 あらたふと 青葉若葉の 日の光 』 

の意味って・・・

と、勝手に解釈したのだけど

でも、もしかしたら
その当時の芭蕉さんも、観たのかもしれない。

木の枝が風に揺れるたびに キラキラと光り輝く葉っぱが
「青葉」で、つまり常緑樹の葉っぱで

それに重なるように 落葉樹の若い葉っぱの瑞々しさが
やっぱり風に揺れる。

うーん。 
何か、もっと上手い言葉の表現が 見つからないかな。。。。



それにしても
この句の、言葉のリズムの良さ、美しさ・・・

やっぱり
芭蕉さんは、言葉の選び方の天才だと
つくづく、思う。





( 「あらたふと」は、よく、文学者などの解説に
(ああ、なんて尊い)・・などと説明されているけど
歴史をずっとずっと昔にさかのぼって思い出すと

私は別の可能性も気がついた。
 。。。けど、それを言ってしまっては・・
芭蕉さんじゃないけど
「なお、憚り多くて筆を置きぬ。」と、した方が・・・良いのかもしれない。。。)